Live Review 2017年9月21日 London Scala

9月21日 London Scala (text:sakura_alfa)

ライブの前日、20日夜にロンドン入りし、ホテルにチェックイン後、買出しがてらすぐに会場を下見。夜9時くらいでビビっていてはライブにも行けないと度胸試しも兼ねて。今回の会場「スカラ」はキングスクロスの駅前と言っていいくらいの場所で、分かりやすくて方向音痴には助かる。事前に見ていた写真の通りだー!

ライブ当日は移動と観光ですっかりお疲れモード。ロンドンは1番会場が大きいし、当日は7時ドアオープン、前座のSol Croftが8時、Paul登場が9時。最後尾でコッソリと見ようと思っていたのもあり、部屋でグズグズしていて会場に着いたのが8時過ぎ。完全に出遅れた。入り口でセキュリティチェックを受け、会場内に入るとSol Croftが熱唱中。ギター1本で歌うシンガーソングライター(多分。他人の曲ってことはないだろう)。フォークロックのような。

会場内を眺めると噂通り最前列真ん中に有名ファンのあの方の姿が…おお、あれはまさしくFacebookでよく見かけるあの人!Sol Croftが歌っているのに、その目前で容赦なくステージに背を向けている。さすがACE HOTELのイベントのQ&Aでほとんどの時間をひとりで独占しただけのことはあるんだぜ。まだPaul登場してないのに、本当にライブの日が来たんだなぁ感が高まった。

余談だけど、その有名ファンの彼は最前列ど真ん中を恐らく6会場全てで独占していて、ライブ終了後にはセトリを要求し、その後必ず楽屋に入って行ってた。沢田研二なら怒るレベル。1番いいポジションの彼の撮った写真はPaulも気に入ったらしくて、前の日何かのポストに無記名で使われており、「あー彼の写真使ってるなー」と思って見ていたのだけれど、ロンドンのスケジュール発表に写真が使われた時にはフォトクレジットで名前が入っていてちょっと笑ってしまった。もしかしてPaulに勝手に使うなって文句言ったのか〜!流石すぎる。私が前日に撮ったスカラの写真もPaulに告知に使われてたけどむしろ喜んでいるのに…文句なんて絶対言えないぞ…
※色々書いたけどキャラが濃いだけで多分親切ないい人です。Facebookでも何度か何か教えてもらったりいいねしてもらったりしたことがある。

会場はとにかく平均180センチくらいの男性で埋め尽くされてた。見たところ8割以上は男性。日本のファンは女性の方が目立つことを思うと何だか不思議な感じもしなくもない。この辺でFacebookのファングループを主催してる別の有名ファンの方も見かけて心の中でおお〜ってなってた。
しかし感心してる場合ではない。桟敷っぽい少し高くなってる場所もすでに人でいっぱい。1階の最後尾に行ったら何も見えないことは確実。よって1階に降りる階段の下から1段目の部分にビールを飲みつつ陣取る。私も小さい方ではないのでこれで目の前によほど大きい人が立たなければ何とか見えそう。ただしステージに向かってかなり右寄りなので音は期待できない。

などとしているうちにSol Croftがステージを終え、いよいよ本人の準備が始まった。スタッフと一緒にまずギターのBenが登場。ハッキリしたことは分からないけど、どうもBenだけはPaulに直接雇われてるらしく、荷物を運んだりローディー的な働きをしてるのをよく見かけた。Ben本人もとても童顔だしまだ小学生くらいの弟さんがいるみたいなので一体何歳なんだ?!と前から不思議だったのだけれど、過去のFacebookのTLなどを漁るとどうやら20代半ばらしいことが旅行の直前に私の中で分かったばかりだった。(実際に私が見た3公演のどこかのメンバー紹介で25歳と言われてた)25歳でチャドの役割を期待されるのは大変だなあと一瞬思うものの、よく考えたらチャドだってデビュー時は20代だったんだよね。ちょっとだけ機材を確かめたのちまたハケて行った。

そしていよいよライブがスタート。Ben、ベースのBeau、ドラムのJon、Catherine、最後にPaulも登場。遠いけどホンモノだー!会場からも大歓声。不敵な笑みを浮かべながら会場を見渡すPaulの目ヂカラ凄い。杉良太郎か?実は前半3公演の動画はあまり見てなかった。多分セトリ同じだから見たくなかったのもあるし、見てる暇もなかったし。写真は見ていたけど、やはりものすごくキャラが変わってる。貫禄?社長感?包容力?悪い意味ではなく「偉そう」オーラ。やっぱりこの人は繊細ではあるけど、元々やってることは何もかも強気な人でもあるのだ。ロック。

まずはBサイドの曲、と言ってEP One、EP Twoの3曲目を続けて。どっちも発表時に「Mansunぽい〜」って言われてた曲。そのあとNo Ideasを。Steven Wilsonの事何か言ってくれないかなぁと思ったけど、ついに最後まで何も言わなかったなー。この辺で自分の位置どりがダメだった事に気づく。Paulの声があまり聴こえないのだ。うーん。演奏は素晴らしい。

曲間に何だかよく分からない冗談を言って必ず笑いを取り、赤ワインはこの日はそんなに飲んでなかったかな。多分最初の一杯とアンコールの一杯の合わせて二杯だけ。Paulはリラックスしてるみたいだけどキャサリンは険しい顔でニコリともしない。他のメンバーも緊張した面持ちで淡々と演奏をこなしてる。この日はFMHRSもFMTWEもThingsPeopleWantもあまり良く感じなかった。多分場所が良くない。Paulもまだ風邪が治りきってないっぽかった。時々咳き込んだり。たまに体調崩してるのは、多分気管支?扁桃腺?が弱いんだね。アコースティックのDisgustingでやっと声を聞けた感。

後半とアンコールはSpooky Actionの渋い目の曲とファンサービスのMansunの曲を織り交ぜて、といった感じ。とにかくこの日はPaulを遠くから見た日。実在するんだ〜という思いと、1年半近くネットで見てきたあの人が今目の前で歌ってるという実感があまり湧かず、まだ輪郭がはっきりしない感じ。今振り返ると個人的には不完全燃焼だった。そもそも音楽ファンともいえないレベルの人間が何をトチ狂って海外までライブを観に来るなどという暴挙に出てしまったのか…日本でもロクにライブなんて見ないどころかそもそも音楽全然聞かないのに。

何が私をここまで連れて来たのか、しかしそれは翌日のBristolで明らかになるのであった。つづく。


■The Silence Is Deafening
■Don’t You Wait, It Might Never Come
■No Ideas

■Feeling My Heart Run Slow
■Things People Want
■Disgusting(Mansun song)


■Friends Make the Worst Enemies
■Grey House
■Who’s Wearing the Trousers
■I Can Only Disappoint U(Mansun song)

Encore:
■Wide Open Space(Mansun song)

■Don’t Poke the Bear

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コメント

  1. よしちゃん より:

    ブリストル、早く読みたいです…
    (●´ω`●)

  2. sari より:

    素晴らしいレビューをありがとうございます‼︎文章に引き込まれもっと読みたい衝動に駆られています。Bristol編がとても気になります☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

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